前書き
先日、メトロイドドレッドの更新データ2.1が配信され、ボスラッシュが実装されました。
私はメトロイドはドレッドが初プレイのニワカの極みなんですが(メトロイドヴァニア自体はインディで少々)、ドレッドのあまりの面白さ、完成度の高さに、発売日からほぼ寝ずにクリアまで遊んでしまいました。
その後も2DメトロイドシリーズをVC等で買い漁り、1,2,3,4,ゼロミ,サムリタまで一気に遊んでしまいました。ピンボールも遊びました^^
完全にメトロイドのファンですね^^
プライム3部作とotherMも購入済みなのでプレイしたい所です…。
フェデレーションフォースはどうなんでしょうかね。
今回はプレイ済みの2Dメトロイドについてニワカ視点で語っていきます。
Metroid
メトロイドシリーズの1作目です。私はwiiuのVCでプレイしました。
サムスの動きがコミカルで可愛いです^^
パワーアップの種類が少ない分、1つ1つでの能力上昇幅が大きく、パワーアップアイテムを取る楽しみは随一でした。
特にスクリューアタックの無双感が気に入りました。これだけでスマブラ優勝できそう^^
また、昔のハードの処理性能の限界なのか、敵や弾の表示数に限界があるようで、これを利用して(敵を倒した後のENを取らなければ次が湧かない等)攻略していくのも古いゲームならではだなぁと思いました。
同じような地形が続くのとマップが無いので、道を覚えるのには苦労しました…
ゲームオーバー時はエネタンが沢山あってもEN99からなので戻し作業は非常に面倒くさかったです。どこでもセーブが無ければ投げていたでしょう。
後から任天堂公式サイトに落ちてる説明書にマップが載ってるのに気付き、これ前提だったのか…と驚きました。思ってたんと違うイラストの敵も多く、説明書読むのが答え合わせのようで面白かったです^^
全体としては不親切で古臭く、面倒くさいゲームでしたが、探索→パワーアップというこのジャンルの面白さは確立されていて十分に楽しめるものでした。
Metroid Return of Samus
Metroidシリーズの2作目です。ドレッド以外の2Dシリーズでは1番好きです。
ハードがゲームボーイ?に変わったらしく、白黒画面でのプレイでした。
携帯ハードになったおかげでドットが粗く、サムスの画面占有率が高いです。
今作ではなんとサムスがジャンプ中に下方向へ向かって射撃できるようになりました!!しかし、説明書の存在に気付いてなかった私は地上で下にある壊せないブロックを前に1時間以上さまよったのでした…w
この後、説明書を調べて、下撃ちをマスターし地下に潜っていきました。そこからはクリアまでずっとやってました^^
今作は画面上に謎の数字(残りメトロイド数)が表示されており、これを減らすと進むようです。
相変わらずマップが無いのですが、エリアのメトロイドを全滅させないと次のエリアが解放されないため、1度に覚えるのは1エリアのマップでいいので迷いにくかったです。
また、1とは違い使い回し地形が減ったのも迷いにくさに貢献しています。
セーブポイントもこまめに設置されており、雑魚からのエナジー取得量も増えたため、どこでもセーブなくても十分楽しく遊べます。
好きなパワーアップはスパイダーボール、好きなBGMはエリアを繋ぐ縦穴のBGMです。
スパイダーボールは壁に張り付き高い所にも簡単に登れます。洞窟の輪郭をなぞるように這って行くのはマッピングしてる気分で楽しくなれます。しかし、この能力が汎用性高すぎて終盤は壁に棘だらけだったのは残念でした。
今作はメトロイドを倒すことでゲームが進行しますが、そのメトロイドが一般的なクラゲ型ではなく、虫っぽい?もので段々と変態してクッパみたいになるのも新鮮でした。
メトロイドとの戦闘は特にギミック等はなくミサイルを数撃ち込むだけですが、それ故にミサイルの数が増えるパワーアップやスペースジャンプ等の機動力上昇の恩恵を感じやすいのは良かったと思います。(周回しても邪魔にならないのもいいところです。)
ラスボスのクイーンメトロイド戦でボムが有効なのに気付かず、ミサイルを数百発撃ち込んで倒したのもいい思い出です^^
SuperMetroid
シリーズ3作目です。ハードがスーファミになり、グラフィックが豪華になりました。またマップ機能が搭載され遊びやすくなりました^^その分、マップ構造自体は複雑かつ広大になってますが…。
2Dメトロイド最高傑作とネット上では言われてるみたいです。
マップが広大になったのに伴って新能力やボスの数も増えました。1ではちっこかったクレイドも大きくなってます^^
前2作と比べて遊びごたえも増し、マップやセーブが快適になったため、今基準の感性でも楽しめる傑作だと思います。
敢えて悪い点を挙げるなら、自由に広大なマップをうろちょろ出来てしまうため、迷い始めるとずっと迷う点です。また、壁キックが独特な操作でマスターするのに根気が要ります(回転ジャンプで壁に飛んで、壁に接地した瞬間反対に方向入力、その後ジャンプボタン)そのほかスペースジャンプも途切れがちだったりと操作性はドレッドに慣れてるとキツイものがあります。Selectボタン連打での武装切り替えも中々めんどくさいです。
舞台となる星がMetroid1と同じなため、先に1をプレイしていると懐かしく思えるスポットがちょくちょくありますwまたクレイド前には1のボスクレイドを彷彿とさせるミニサイズのクレイドが居たりします。
広く複雑な惑星、数多くのパワーアップとボス、十分なセーブとマッピング機能と、探索アクションとして完成したのがこの作品であるのは間違いないと思います。
1→2ではマップの広さや多様性で進化しましたが、マッピング機能なしに広大な洞窟を探索するのは難しいと思ったのか面クリ型っぽいんですよね^^今作ではハードスペックの向上もあってマッピング機能を搭載できたというのが大きいと思います。マッピング機能がなければ今作の広大な洞窟を探索するのは相当ハードルが高いですし、逆にその機能が実現できたからこそ、ここまで複雑広大なマップを実装できたのだと思います。
またドレッド発売後もシーケンスブレイクを巡ってスーパーのファンが各所で語っていましたが、壁キックやボムジャンプなどのテクニックを駆使して自由な探索ができるのも魅力ですね。
MetroidFusion
シリーズ第4作目、ハードはGBAになりました。
解像度の面では据え置きのSFCで出たスーパーに劣りますが、アニメーションの多彩さはかなりパワーアップしてるように感じました。おかげで雑魚敵もよりキャラが立っていて楽しかったです。
またボス戦もパワーアップしており、以前までの攻撃を受けながらミサイルを撃ち返すという戦闘スタイルから、かなり敵の攻撃をしっかり回避して隙を狙う戦闘スタイルに転換したと思います(そのせいで難しい気もします)これは個人的に評価したいところです。
ただし、ファントムは許さねぇ….
サムスのアクション面ではついに崖捕まりが出来るようになり、ジャンプによる移動がよりやりやすくなりました。また壁キックも簡単になったりと大幅な操作感の向上が見られます。
探索面では常に行き先が指示され、ほとんどの場所がご都合主義なゲートで閉鎖されるため、一本道な感じがします。実際やり終えてみると、一通り探索したつもりでもアイテム回収率がかなり低かったので隠し道がたくさんあったんだと思いますが…
また今作の特徴としてSA-Xなる敵が出てきます。私は探索が未熟であまり出くわしませんでしたし、EMMIと比べると理不尽に感じましたが好きな人は好きなようです。
加えて賛否あるらしいですがサムスの独白が入ります。私としてはミステリアスだったサムスの内面を知れて結構うれしかったです。ストーリーの展開も中盤ちょっとだけイラっとしますが、最終的には熱くなれて満足しています^^
総じて探索型ではなく面クリ型に寄ったように感じます。アクション面やボス戦の楽しさではこれまでの3作を上回る出来であったと思います。
MetroidZeroMission
初代メトロイドにフュージョンまでで進化した部分を取り入れリメイクした作品です。
操作性はフュージョンを踏襲しマップの構造は1と大部分が共通しています。初代の序盤特有の短小ビームがたまらんです^^
マップはスピードブースター等の新能力が入ったことを受けて改修されており、変わっているところも多いです。より綺麗なグラフィックの初代ゼーベスを探索するのはこみ上げてくるものがあります。
探索面はこれまでのシリーズで重ねていった進化をしっかり取り入れており、プレイヤーの自由を尊重しつつも、所々にあるチョウゾ像が次のパワーアップの場所を教えてくれるため、かなり迷いにくく親切なマップになっています。この導線の丁寧さはドレッドにも受け継がれていますネ^^
また、マザーブレインを倒し脱出した後は初代ではなかった追加パートに入り、サムスが伝説のパワードスーツを得るまでが描かれます。せっかく集めたパワーアップを剥奪されてしばらくはゼロスーツになるのは結構悲しかったです(´・ω・`)
ステルスパートは結構ルートを考えて遊ぶことになるのでメトロイドとは結構違うゲーム性でした。SAXとこれを悪魔合体させたのがドレッドのE.M.M.Iパートだと思います^^
初代の大きな問題であったマッピング機能がない、戻し作業が面倒という点は、マッピング機能の搭載と、セーブステーションでの回復によって改善されかなり遊びやすい作品に仕上がっています。
今からメトロイドのストーリーを追いたい人はわざわざ初代やるよりゼロミッションやった方がいいかなぁと思いました。(モノ好きオタクなら初代からどうぞ)
メトロイド サムスリターンズ
3DSで発売されたメトロイド2のリメイク作です。開発はこの世にメトロイドドレッドを送り出してくれた「Mercury Steam Entertainment」です。プレイすると、この作品の要素がより洗練されてドレッドに取り入れられていることが伝わってきます。
今作も2に倣い、各階層でメトロイドを殲滅し、先に進むシナリオですが、クイーンメトロイド討伐後に、しばらくベビーメトロイドと旅ができ、最後にベビーを巡ってリドリーと戦えます。このリドリーをブラッシュアップしたのがレイヴンビークです、間違いありません^^
アクション面の新要素としてフリーエイム、エイオンアビリティ、メレーカウンターが追加されました。今作では立ち止まって好きな方向を射撃できるようになったので、(エイムが上手い人は)快適になりました。
エイオンアビリティはスキャンパルス/ライトニングアーマー/ビームバースト/フェイズドリフトの4種類です。スキャンパルス以外は新能力です^^特にお気に入りなのがビームバーストで思わず「トミーガン!」と心の中で叫んでしまいます。非常に爽快感のある連続射撃です^^
メレーカウンターは敵にカウンターを取ることができます。しかし、メレーカウンターありきの敵の高耐久と立ち止まってしか使えないことによってゲームテンポが悪くなっています(でもドレッドで超気持ちよくなったので必要な試みだったと思います)
メトロイドとの戦闘もこのメレーカウンターありきになったため、冗長になってしまったと私は評価しています。この点でリメイク前の方が好きです。
他にもサムスや背景グラフィックの3D化等を行っておりリメイクでありながら挑戦的な作品です。
探索面は、ワープが設置され、それに伴って以前の新能力を以前のエリアで活用する機会が増えボリュームアップしています。ボスも採掘用ロボットとリドリーが追加され遊びごたえがあります。どちらも楽しいボスです^^
この作品がなければドレッドでの気持ちのいいメレーカウンターやヌルヌル格好よく動くサムス、豪華な3Dグラフィックなどが成し得なかったと思うとメトロイド史でも非常に重要な作品だと思います。
MetroidDread
シリーズのナンバリング的には5作目、ハードはSwitchです。
私が初プレイしたメトロイドシリーズ本編であり、個人的に最高傑作です。
今作最大の評価点は圧倒的な操作感の良さです。サムスがきびきび動くのはもちろんのこと、壁キック、スライディング、自動段差上り、ランニングフリーエイム、ダッシュメレー等、前作サムリタからの数々の改善と追加点によって疾走感を持ってプレイできるようになりました。
これはサムリタからですが、壁キックは回転ジャンプ中に壁側に移動入力しながらジャンプと操作が簡略化され直観的に出せるようになりました。(マリオの壁キックと操作が共通してるのでわかりやすいです)
スライディングは、足元の隙間をモーフボールなしに素早く通り抜けられるほか、敵の射撃攻撃の回避にも使えます、あと単純にビジュアルがカッコいいです^^エミーチュートリアルの後の股下スライディングは特殊カメラになるので、そこでスライディングショットしてゲートを開けるのがお気に入りの動きです。
自動段差上りは、腰下分の高さを自動的に登ってくれる機能です。細かい段差でいちいち小ジャンプしなくて良くなるので快適です。またそういった小ジャンプはビジュアル的にダサいので、それをなくしてスタイリッシュに登るのは単純にカッコよさに寄与しています。
ランニングフリーエイムは、サムリタのフリーエイムを拡張したものです。サムリタではいちいち足を止める必要があってテンポが悪かったのですが、ドレッドでは雑魚を倒しながら走り抜ける場面ではランニングフリーエイムで狙っていくとテンポが良くて楽しいです。ボス戦で使うのは中々難しですが…(´・ω・`)
メレーもサムリタから登場していましたがいちいち足を止める必要がありテンポが悪かったです。今作ではダッシュメレー導入により、テンポよくメレーカウンターができて楽しくかつサムスがカッコいいです^^耐久の低い雑魚ならこれだけで薙ぎ倒していけるのも気持ちよさに貢献しています。
また、一部ボス戦ではメレーカウンターを成功させることで特殊演出が入り、カッコよく戦うサムスを眺めながらボタン連打で大ダメージを与えられるご褒美があります。アクションゲームで途中ムービーを挟むのはあまり好きじゃないのですが…ご褒美の形で提供してくれるドレッドのは好きです^^
シリーズお馴染みの能力である「ハイジャンプ」は今作では削除され、「スピンジャンプ」が代替となっています。探索アクションの性質上、高く飛べるようになるパワーアップは非常に相性が良いのですが、「ハイジャンプ」のふわふわした挙動は今作のテキパキしたサムスとは相性が悪くビジュアル的にカッコよくないため、「スピンジャンプ」を採用したのは英断でした。
このようにアクション面ではサムスをカッコよく/気持ちよく操作することに特化しており、動かす楽しさは任天堂ゲームの中でも随一です。というかアクションゲーム全体でみても至高の域に達していると思います。
アクション面であえてケチをつけるなら周回してると一部ボスのメレーQTE強要やカウンター演出に飽きるといったところでしょうか…ただ初見の楽しさはこれらによって最大化されているのでない方がいいとは思いません。
探索面ではマップが過去最高に複雑になっています、それに合わせてマッピング機能もかなり拡充されており、ゲームに慣れている人は遊びやすいですが、ジャンル初心者には難しいでしょう。
発売当初は(余りの完成度の高さに一本道に感じてしまう)マップ構造から、スパメト信者にシーケンスブレイクがない!自由度がない!などといった批判を受けていましたが、開発はシーケンスブレイクも意図的に仕込んでおり、自由度のある探索は今作でも健在です。今ではそういった批判もありません。
マップ構造自体は巧みな誘導によって初見プレイでは一本道に感じるほどです。同じ場所を何度も通りながらも、それがルートになっていて、場合によっては環境の変化に振り回されるなど濃密な探索が楽しめます。2週目以降もシーケンスブレイクなんかをやっていくとまた違った道のりを楽しめます^^
唯一、探索面でケチをつけるとしたら頻繁に後ろを塞がれることでしょうか…しかし、塞がなかったらあまりの探索範囲の広さに投げる人が続出するのは間違いありません。
更に評価できるのは美麗なグラフィックです。全編フル3Dで作られており、ムービーや特殊演出で贅沢に活かされています。サムリタは3DSのスペックの低さからややチープでしたが今作では最新ゲームに相応しいグラフィックです。ついつい背景の奥の方まで歩いて行ってみたくなりますw
この美麗グラフィックでありながら60FPSでヌルヌル動いており、サムスのアクションの邪魔をしていないのも高評価できる点です。いくら綺麗でもアクションを阻害しては意味がありませんからね。
ムービーの演出も素晴らしく、ボスのムービーはだいたいボス戦のヒントになっています。ラスボス戦のヒントが最初のムービーなのもアツいです^^
普段ならムービー作る暇があったらゲーム内容作り込め!とキレてる私ですが、ドレッドのムービーは量も多すぎず、質も高いので大満足です。
最後に本作のタイトル「ドレッド」の意味する恐怖の象徴E.M.M.Iについてです。
E.M.M.Iは一部のゾーンで待ち構えており、サムスを探し、追跡し、殺します。E.M.M.Iの居るエリアではいかにE.M.M.Iを回避し走り抜けるかが求められます。
ピポポポポ…という印象的な音とE.M.M.Iの足音がサムスを追い詰め、静かなBGMが緊張感を煽ります。最初はマップも見えていないため、E.M.M.Iを回避しながら未知の領域を進まねばならず、緊張と興奮に包まれます。
もし、E.M.M.Iに見つかったならば激しい警報BGMが流れ、E.M.M.Iが高速でサムスを追跡し始めます。この状態ではE.M.M.Iゾーンから脱出もできず、まずは追跡を振り切らなければならなくなります。しかし、地形の全容がわからない状態では不利な逃走となり、捕まることもしばしばです。
捕まった場合は2回のメレーカウンターチャンスがあり、成功すれば逃げることができますが、目押し不可能なシビアなタイミングであるため、逃げれるかは殆ど運です。失敗すれば即座にゲームオーバー^^
そしてエリア探索が進んでくると唯一E.M.M.Iを撃破できる武装「オメガブラスター」が手に入り、これで一転攻勢、E.M.M.Iを倒すことができるようになります。このE.M.M.Iとの決着パートも装甲破壊のために「オメガブラスター」で射撃することになるのですが、じりじりと距離を詰めてくるE.M.M.Iとそして頭部装甲の赤熱具合と睨めっこしながらドキドキできます。そして最後のチャージした一撃を頭部に直撃させ、E.M.M.Iが崩れ落ちる瞬間は極度の緊張から解放された安堵と撃破の興奮で脳汁が出ます^^
周回を重ねると空気になっていくE.M.M.Iですが初見の楽しさを大きく引き上げているのは間違いありません。
と、間違いなくシリーズ最高傑作で令和の時代にも相応しいアクションゲームなのですが、印象に残るBGMがE.M.M.Iの追跡音位しかないのが寂しいです。ただ、この静けさも恐怖を煽っているものであるので問題であるとは言えません。
総評としてメトロイドドレッドはアクション面が大幅に進化しつつも従来の探索面での楽しさも継承した最新作に相応しい完成度の高さです。
終わりに
OtherMとプライムシリーズも遊びたいですね^^
長文お付き合いありがとうございました。
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